サイトマップとは、サイト内のすべてのページへのリンクを一覧で掲載してサイトの利便性を向上させる目的として用意されるもので、ユーザー向けに作られるものです。
しかし、今回作成するのはユーザー向けのサイトマップではなく、もう1つの用途で使われるサイトマップです。それは、検索エンジン向けに使われるサイトマップです。これを用意することで、クローラーにサイト内の全ページの情報を伝えることができ、検索エンジンが正確にサイトをクロールする手助けとなります。
今回は、検索エンジン向けのサイトマップを作成する方法を紹介します。

検索エンジン向けサイトマップの作成

ユーザー向けに用意するサイトマップは主にHTMLで作られますが、検索エンジン向けのサイトマップはXML形式で作ります。このXML形式にサイトマップを設置することでサイト内の全ページの存在を検索エンジンに伝えることができます。

サイトマップファイルの記述方法

以下のようなXML形式でサイトマップファイルは構成されます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
  <urlset xmlns="http://www.sitemaps.org/schemas/sitemap/0.9">
    <url>
       <loc>http://www.example.com/</loc>
       <priority>1.0</priority>
       <lastmod>2016-03-01</lastmod>
       <changefreq>daily</changefreq>
    </url>
    <url>
       <loc>http://www.example.com/company/</loc>
       <priority>0.8</priority>
       <lastmod>2016-02-01</lastmod>
       <changefreq>weekly</changefreq>
    </url>
    <url>
       <loc>http://www.example.com/concept/</loc>
       <priority>0.5</priority>
       <lastmod>2016-01-01</lastmod>
       <changefreq>monthly</changefreq>
    </url>
</urlset>

まず、XML宣言をします。その中に<url>~</url>を1セットとして必要なページ数だけURLを記述していきます。それでは、それぞれの要素を少し見ていきます。

loc要素
loc要素は、対象となるURLを絶対パスで記述します。
priority要素
priority要素は、そのサイト内におけるページの重要度を示すために指定します。値は0.1~1.0の間で指定します。1.0が最高となります。
lastmod要素
lastmod要素は、そのページの最終更新日を記述します。YYYY-MM-DDの形式で書きます。
changefreq要素
changefreq要素は、そのページの更新頻度を記述します。値は「always」「hourly」「aily」「weekly」「monthly」「yearly」「never」の中から指定します。

どうしても面倒な場合はloc要素だけ記述して、その他の要素は省略することも可能です。

このようにサイトマップの中身は簡単な構成になっているので、自分でテキストエディタ等を使って作成することができます。また、サイトマップを作成してくれるサービスもあるので膨大なページ数の場合などは、そういったサービスを利用すると便利です。
その中の1つに「XML Sitemaps」というサイトマップ自動作成ツールがあります。

XML Sitemaps

使い方は、サイトマップを作成する対象のサイトURLを「Starting URL」に入力して必要に応じて「Change frequency」「Last modification」「Priority」を指定します。その後、「Start」をクリックします。
サイトマップの作成が完了すると、「Download un-compressed XML Sitemap」という項目が出てきますのでその下にあるリンクをクリックしてsitemap.xmlというファイルをダウンロードします。
あとは、sitemap.xmlというファイルをサイトの最上位階層にアップロードすれば完成です。

サイトマップファイルの存在を伝える

作成したサイトマップファイルを設置したら、その存在を検索エンジンに伝えます。その方法は「robots.txt」を使用して伝達します。

Sitemap: http://www.example.com/sitemap.xml

このように、robots.txtにサイトマップファイルのURLを記述しておくことで、検索エンジンはサイトマップファイルの存在を認識してくれます。

以上が検索エンジン向けサイトマップの作成となります。簡単に作れるものなので機会があれば設置してみてください。

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