従来のHTMLでも使用されていた要素の中には、HTML5から新たに論理的な意味が定義された要素や、より厳密な意味づけが再定義された要素があります。新たに定義された要素をいくつか見てみましょう。

論理的な意味づけがされた要素

em要素

em要素は、文字列を強調したい場合に使用します。あくまでも他の文字列よりも強調する意味を持たせるときに使用するものであり、重要な意味を持たせることに使用するものではありません。

strong要素

strong要素は、従来はem要素よりも強調したい場合に使用していましたが、HTML5では重要性を意味するものとして定義されました。したがって、より重要性のあるものにはem要素ではなくstrong要素を使用します。

small要素

small要素は、従来は文字サイズを小さくする際に使用していましたが、HTML5では補完的な文字列を定義します。例えば、コピーライトなど注釈や細目といった箇所に使用することになるでしょう。

hr要素

hr要素は、従来は水平線を表示する際に使用していましたが、HTML5では文章の段落を区切るものとして定義されています。

u要素

u要素は、従来は下線を引く際に使用されていましたが、HTML5では周辺にある文字列と識別しにくい文字列がある場合にu要素を使用して定義します。

i要素

i要素は、従来は文字をイタリックで表示させる際に使用されていましたが、HTML5では質の異なるものとして区別する文字列を定義するようになりました。特に、重要や強調といった意味合いは持ちません。

b要素

b要素は、従来は文字を太文字にする際に使用されていましたが、HTML5では文書内にある他の文字列と区別したい文字列を定義するものになりました。特に重要や強調といった意味合いは持ちません。

s要素

s要素は、従来は文字に対して取り消し線を引いた状態を示すために使用されていましたが、HTML5ではすでに新しい情報ではなくなった箇所や関係のない情報になった箇所を示す場合に使用します。

再定義された要素

dl要素

dl要素は、従来は定義リストとして扱われており、dt要素に定義語を指定し、dd要素に内容を指定するために使用されていたが、HTML5では単にdt要素に指定したものとdd要素に指定したものの関係性を示すものとして定義されています。今までのように定義語を示す場合にはdt要素の中にdfn要素を使用して定義語を示します。

address要素

address要素は、従来は連絡先などの情報を示すために使用されていましたが、HTML5では文書との結びつきが定義されました。address要素を使用する場合は、その要素の直近にあるarticle要素の内容と連絡先情報が関連しているとき、もしくはarticle要素がない場合は、body要素の内容と連絡先情報が関連しているときに使用します。

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